• 釣り場を増やす活動

釣り場の確保(防波堤開放等)

  • 3 すべての人に健康と福祉を
  • 8 働きがいも経済成長も
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 14 海の豊かさを守ろう
  • 15 陸の豊かさも守ろう
  • 16 平和と公正をすべての人に
【行政に対する開放の働き掛け】
2001年9月の米国同時多発テロ事件の発生後、港湾における保安対策が強化され、2004年7月1日港湾保安法が施行されました。
この法律の施行により、今まで立入が許され釣りをすることができた港湾が立入禁止となり、全国で閉鎖された港湾は100以上とも言われています。港湾は家族で手軽に釣りを楽しめる場所だったため、多くの釣り場がなくなりました。釣りの振興のためには魚が釣れることとともに、手軽で安全に釣りを楽しむことができる釣り場が欠かせません。
日本釣振興会では家族で安全に釣りを楽しめる釣り公園や海釣り施設等の設置、現在は釣り禁止・立入禁止になっている防波堤等の開放を各地の行政に働きかけています。
新潟東港第2東防波堤と直江津港第3東防波堤の管理釣り場の開放については地元NPO法人を支援し、現在は秋田港北防波堤と青森港浜町緑地・北防波堤の開放について地元組織の支援を行っています。
秋田港北防波堤は2019年7月の有料試験開放の結果を受け、2020年7月以降本開放が計画されています。
青森港浜町緑地・北防波堤は2019年中に12回の限定開放を実施し、開放に向け行政との協議を継続しています。
又、その他の港湾施設においても、地元の要請を受け、日釣振関係者が勉強会や検討会に出席し、協議を進めています。
 

【釣り文化振興モデル港】
国土交通省港湾局は、地方創生に向けて港湾施設を観光資源として活用する取組を進めている港湾を「釣り文化振興モデル港」として募集し、2019年12月現在全国で13港がモデル港として指定され、更に2次募集も行われています。
モデル港に対しては、国交省より地元の協議会等の効率的な運営に関する技術的な支援、日本釣振興会からは安全対策やマナー教育に対する支援を行うことになっています。
防波堤等での釣り人の転落事故等が多く見受けられますが、安全対策をしっかり行い、ルールを作り、関係機関の連携の下、防波堤等の港湾施設を多目的使用していくこが、むしろ事故防止・減少につながることにもなると考えられています。
【秋田港北防波堤海釣り施設の本開放】
2020年8月8日秋田港北防波堤に新しい海釣り施設がオープンしました。北防波堤は立入禁止場所でしたが、4年近く前にこの防波堤を有効活用する方法についての検討がスタートしました。その後日釣振東北地区支部の佐々木地区支部長(日釣振水際線有効活用委員会委員)、地元行政・関連団体を含めた協議会に参加し調整を進めてきました。秋田港は2019年3月29日に国土交通省の「釣り文化振興モデル港」の指定を受け、その後(一社)秋田港有効利活用協会(施設の運営団体)が立ち上がり、関係者との連携により安全対策を講じた上で試験開放と検討会を重ねてきました。
北防波堤は長さ810メートルで、クロダイ、マダイ、ヒラメ、アジ、キス等いろいろな魚が釣れる場所でたくさんの釣り人が開放を待ち望んでいました。
この釣り場は4月から11月の週末と祝日のみオープンで、12月から3月は悪天候の日が多くなりますので閉鎖されます。入場料は大人1,000円、中学生500円、小学生300円で、レンタルの釣具・救命具もあります。釣果を含め詳しい情報はこちらをご覧ください。
https://www.akibo-ayk.com

 

オープン日の前日には記念式典が開かれました。オープン当日は午前中雨だったこともあり、定員100名に対して入場者数は71名、2日目の8月9日は悪天候のため一日中閉鎖されましたが、10日は延べで147名の入場者がありました。
この施設には皆さんが購入する釣具の売上金の一部「つり環境ビジョン協力金」が使用されております。

【港湾の一時開放】
静岡県清水港日の出埠頭は、普段は保安対策で立入が禁止されている場所ですが、毎年数回釣りができるよう一時開放を行っています。
2019年8月18日は「夏休み海釣りフェスタ」を清水港開港120周年記念イベントとして、静岡市と日釣振静岡県支部が共催で開催し170名が釣りを楽しむとともに、マダイの稚魚放流も行われました。

 

【大阪市に救命浮環とロープ・縄梯子を寄贈】
大阪港では多くの場所が立入禁止となっていますが、立入禁止が解除されている釣り場もあります。
ここに設置してある救命浮環と縄梯子の一部が2018年9月の台風21号により流失してしまいました。
この釣り場を引き続き使用できるよう安全確保のため2019年8月28日救命浮環100個、縄梯子100台を大阪市へ寄贈、これに対して大阪市長から感謝状を頂きました。

 

【北九州市若松響灘釣り遊歩道】
行政への働きかけにより、若松響灘の運河に遊歩道が設置されました。
ここは釣りもできるようになっていますので、日釣振より簡易トイレを寄贈しました。