2023年9月19日栃木県宇都宮市の街中を流れる釜川にて日釣振評議員である日本大学理工学部土木工学科の安田陽一教授による魚道整備をおこないました。安田先生は大きな工事を必要とせず効果的な石組み魚道の整備を全国で行っている第一人者です。
釜川は栃木県宇都宮市を流れる利根川水系田川の支流の一級河川です。
今回は釜川に生息するウグイ、カワムツ、ギギ、コイなどが自由に本流河川迄行き来できるようにする為、堰の部分を遡上しやすくする目的で石組みの魚道を造成しました。水質が良いので魚類の他、節足動物も多く生息しており希少種のコオニヤンマのヤゴなどが採集されていました。当日は、重機を使いトラックにより運び込まれた大中小に分かれた石を安田教授自ら川に入り込み上手に組み込んでいきます。工学的に水流を考え魚道に魚が隠れる場所を作りながら、尚且つしっかりと石を組み込んでいくテクニックには驚かされます。約二時間の工程で石組は終了し完成した時には水流の音がせせらぎ音に変化していました。
なお、この魚道整備には、つり環境ビジョンコンセプトに基づくLOVE BULE事業の資金が使用されました。
事業紹介
魚道・産卵床