2021年3月25日、埼玉県入間市の黒須中学校下を流れる入間川で、入間川漁協武蔵支部と日釣振本部及び埼玉県支部との協働で、コイの人工産卵床の設置が行われました。
設置に先立ち、入間川漁協の方が埼玉県加須市にある埼玉県水産研究所の協力を得て、産卵藻をポリエチレンシートから切り出し、大釜で煮沸しました。その後産卵藻を2週間天日干して、ポリエチレンの表面をざらつかせて魚卵の付着率を向上させました。
当日はこうして事前準備してあった産卵藻を、三角形の木枠に縛り付け、その木枠を水深50cm程のところに打ち込んだ鉄筋の棒に縛りつける作業を行いました。合計5個の木枠を設置して、1時間半ほどの作業を終えました。
この場所での産卵床設置は今年で3回目となります。1回目は設置後すぐに産卵が確認され成功でしたが、2回目の昨年4月は、台風19号により崩れた護岸の工事が上流で行われ、そこから流れ出た泥が産卵藻に付着したため産卵は確認されませんでした。現在護岸工事はほぼ終了していますので、今年は産卵が行われることを期待しての作業となりました。
この産卵床設置費用は、つり環境ビジョンコンセプトに基づくLOVE BLUE事業の資金が使用されました。
事業紹介
魚道・産卵床