2020年12月16日、静岡県磐田市を流れる天竜川支流の一雲済川で石組み魚道の整備を行いました。
この整備は、日釣振の評議員をお願いしている日大理工学部土木工学科の安田陽一教授の指導のもと行われました。安田教授は大きな工事を必要とせず、しかも効果的な石組み魚道の設置を各地で行っています。
この日は安田教授の指示で、事前に地元建設会社が30cmから60cm角の砕石30個を用意してありました。石組みの一つ目は、重機を使い川の左岸側の川底に深さ30cm、幅50cm、長さ1.5m程の溝を川の中心に向けて掘り、そこに用意した石を組みました。二つ目の石組みは3m程上流の反対側に同様の溝を2.5mと少し長めに堀り、同様に石を組みました。最後は川底を掘った時にでた砂利を設置した石組みの上流側に戻しました。
この川はアユ、ウナギをはじめ、メダカ、アユカケ、カワバタモロコ等貴重種の生息が確認されており、
今回の石組みがこうした希少種はじめ他の小魚の保護、増殖にどれくらい効果があるか、今後様子を見てゆくことになりました。
現場には地元環境活動家の方々6名も来られていて、作業終了後安田教授による石組み方法の講義や質疑応答が行われました。
事業紹介
魚道・産卵床