ネオニコとは?

【ネオニコチノイド系農薬とは】

ネオニコチノイド系農薬とは
1990 年代からヒトへの毒性の高い有機リン系の農薬に代わり「人にも環境にもやさしい農薬(殺虫剤)」として広く使用され始めました。
ネオニコチノイド系農薬は昆虫の神経伝達を阻害し昆虫を殺し、また適用できる害虫の種類が広いという特徴がある殺虫剤です。
また、水に溶けやすく浸透移行性も高いため殺虫成分が根や種子などから植物全体に移行していき、長期に残留し長く効くという特徴を持ちます。
このため、万能な殺虫剤として現在も広く使われています。
特に日本の場合稲作が盛んなため稲に付くカメムシを駆除するために広く使われています。

【ネオニコの問題点】

ネオニコチノイド系殺虫剤は出現してまだ30 年足らずの比較的歴史の浅い化学物質です。
発売当初は安全と言われていましたが、近年様々な問題点が指摘されるようになってきました。

【釣りへの影響は】

ネオニコチノイド系農薬は目的の害虫を選択的に殺すだけでは無く、目的以外の昆虫も殺してしまいます。
その昆虫の中には、益虫や魚のエサとなる水生昆虫なども含まれます。
当然、水生昆虫をエサとする魚たちも減ってしまうと考えられます。
このことが、近年の淡水魚の減少の大きな原因の一つではないかと考えています。
ネオニコチノイド系農薬を含め、フィプロニルやPFAS(ピーファス)等の化学物質が60年前の公害多発時代と異なりいずれも無色、無臭、透明という事も、水辺の監視人と言われる釣人が異常に気が付かなかった要因の一つではないでしょうか。
また、カエルやドジョウが減った事等から、トキやコウノトリが減少し、絶滅危惧種に指定された事実も、多くの研究者から農薬の影響が指摘されております。